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奈良 西大寺展 叡尊と一門の名宝

南都七大寺の一つである奈良の西大寺は、奈良時代に称徳天皇によって創建された由緒ある寺です。創建1250年を記念する本展覧会は、西大寺に伝わる仏像・肖像彫刻・仏教絵画・密教法具など工芸品の名宝の数々と、元興寺・浄瑠璃寺・白毫寺さらには東国の極楽寺・称名寺など、真言律宗一門の珠玉の美術作品を一堂に展示します。

公式ホームページはこちらです

はじめに

西大寺は、奈良時代の後期に、女帝孝謙上皇(後に称徳天皇)によって発願され、平城京の東大寺に相対する位置に建立された西の大寺です。平安時代には疲弊しますが、鎌倉時代の中頃に叡尊(えいそん)(興正菩薩(こうしょうぼさつ))という高僧が、密教と戒律を柱とする宗教活動さらには社会事業を広く展開して、その一門は大きく発展しました。本展覧会は、西大寺創建1250年を記念する展覧会です。

この展覧会の見どころは、第一に奈良の地に継承された仏師、絵仏師、金工の工人達の高い技術が存分に発揮された名品が多数展示されることです。第二には、肖像、仏像の体内に叡尊の宗教理念に結びつく品々が多数納入されていて、像を真の仏として造っていることが分かります。そして第三には、それらの像が、叡尊に帰依した多くの人の文字通り力を合わせる「合力」によって造立されていることが、知られるのです。

すなわち、美術的に優れた仏像、肖像、仏画、舎利塔や密教法具などの名品を鑑賞するとともに、仏教美術の奥深さに引き込まれる展覧会ということができましょう。

西大寺画像
西大寺本堂(画像提供:目の眼)

展覧会の見どころ

昨年国宝に指定された興正菩薩坐像をはじめ優れた
彫刻、絵画、工芸品、典籍など総本山西大寺の寺宝を展示します。
その展開として、元興寺、浄瑠璃寺、白毫寺、岩船寺、般若寺、不退寺、法華寺など
著名な真言律宗一門の古刹が所蔵する貴重な宝物が多数出品されます。
真言律宗のひろがりを示す、東国の鎌倉極楽寺、
さらに称名寺などの名宝を一堂に展観いたします。

主な展示作品

*会期中、文化財保存のため一部展示替えを行います。 前期: 4/15(土)〜5/14(日) 後期: 5/16(火)〜6/11(日)

|展示室1| 密教と修法具

作品画像
白銅密教法具(はくどうみっきょうほうぐ)
鎌倉時代 奈良・西大寺
画像提供:奈良国立博物館(撮影 森村 欣司)

光明真言会(こうみょうしんごんえ)は、真言律宗一門の最重要法会で、文永元年(1264)に叡尊が創始し、現在に至るまで連綿と続いています。この密教法具は、「鈴虫」という銘があり、光明真言会で長老が導師を務める際に大檀上に安置される特別な法具です。

作品画像
黒漆光明真言厨子(くろうるしこうみょうしんごんずし)
鎌倉〜南北朝時代 奈良・西大寺
画像提供:奈良国立博物館(撮影 森村 欣司)

光明真言の墨書が納められた宮殿型厨子で、光明真言会で本堂須弥壇上に安置されます。

|展示室2| 戒律と舎利信仰 [1]

作品画像
国宝 金銅透彫舎利容器(こんどうすかしぼりしゃりようき)
鎌倉時代 奈良・西大寺
画像提供:奈良国立博物館 (撮影 佐々木 香輔)

宮殿型の厨子内に舎利容器が納められています。火焔宝珠を戴き、龍や宝相華などをモチーフとした透彫の羽目板が華麗な舎利容器の傑作です。

|展示室3| 西大寺 大茶盛式

西大寺の大茶盛式は、延応元年(1239)より受け継がれてきた伝統行事です。叡尊が八幡神社に献茶をした余服を参拝者に振る舞った事に由来し、現在は毎年2回、4月第2日曜日とその前日、10月第2日曜日に開催されています。

作品画像
西大寺大茶盛茶碗

|展示室4| [1] 西大寺の創建から平安時代まで

作品画像
国宝 金光明最勝王経(こんこうみょうさいしょうおうきょう)
奈良時代・天平宝字6年(762) 奈良・西大寺
画像提供:奈良国立博物館(撮影 佐々木 香輔)

天平宝字6年(762)2月8日に宮廷の女官である百済(くだら)の豊虫(とよむし)が両親の追善のために発願した、写経21巻のうち現存する『金光明最勝王経』1部10巻で、本展では巻1と巻6を展示します。平安時代の訓読点や注記が残る貴重な資料となっています。

*展示期間
巻1...前期 4/15(土)〜5/14(日)
巻6...後期 5/16(火)〜6/11(日)

作品画像
重文 塔本四仏坐像 釈迦如来坐像(とうほんしぶつざぞう しゃかにょらいざぞう)
奈良時代 奈良・西大寺
画像提供:奈良国立博物館(撮影 森村 欣司)

西大寺に建立された東塔・西塔いずれかに安置されていた如来像で、塔本四仏坐像と称されています。部分的に木屎漆を施した木心乾漆造で、表面には漆箔が施されています。本展では釈迦如来坐像と阿弥陀如来坐像を展示します。

作品画像
国宝 十二天像 帝釈天像(じゅうにてんぞう たいしゃくてんぞう)
平安時代 奈良・西大寺
画像提供:奈良国立博物館(撮影 森村 欣司)

十二天は密教の修法道場を守る守護神です。1幅に1尊が大らかな画風で画面いっぱいに描かれています。西大寺では12幅すべてが完存しており、十二天画像としては現存最古の非常に貴重な作例です。このうち本展では帝釈天・火天・閻魔天・水天を展示します。

*展示期間
帝釈天・火天...前期 4/15(土)〜5/14(日)
閻魔天・水天...後期 5/16(火)〜6/11(日)

|展示室4| [2] 叡尊の信仰と鎌倉時代の復興

作品画像
国宝 興正菩薩坐像(こうしょうぼさつざぞう)
善春(ぜんしゅん)作
鎌倉時代・弘安3年(1280) 奈良・西大寺
画像提供:奈良国立博物館(撮影 森村 欣司)

荒廃した西大寺を鎌倉時代に再興した、叡尊80歳の寿像です。像内の墨書銘により、弘安3年(1280)に仏師善春によって造立されたことが判明し、像内には多種多様の納入品が納められています。肖像彫刻の中でも傑出した出来栄えで、昨年新たに国宝に指定されました。

作品画像
重文 愛染明王坐像(あいぜんみょうおうざぞう)
善円(ぜんえん)作
鎌倉時代・宝治元年(1247) 奈良・西大寺
画像提供:奈良国立博物館(撮影 森村 欣司)

西大寺愛染堂に祀られる秘仏本尊で、当初の彩色や截金文様が鮮やかに残っています。宝治元年(1247)に叡尊が願主、弟子範恩が檀越となり、西大寺における三宝久住を祈願し、仏師善円によって造立されました。


*展示期間:前期 4/15(土)〜5/14(日)

作品画像
重文 文殊菩薩騎獅像(もんじゅぼさつきしぞう)及び四侍者立像( しじしゃりゅうぞう)のうち文殊菩薩坐像
鎌倉時代・正安4年(1302) 奈良・西大寺
画像提供:奈良国立博物館(撮影 森村 欣司)

中国五台山の文殊信仰に基づいた文殊五尊像のうち、文殊菩薩・善財童子・最勝老人の3軀を展示します。叡尊没後3年後の永仁元年(1293)に弟子たちが発願し、叡尊の13回忌にあたる正安4年(1302)に完成しました。文殊菩薩は叡尊が信仰した尊格の一つで、叡尊は文殊信仰に基づいて多くの慈善事業を行ないました。

作品画像
重文 大黒天立像(だいこくてんりゅうぞう)
善春作
鎌倉時代・建治2年(1276) 奈良・西大寺
画像提供:奈良国立博物館 (撮影 森村 欣司)

作品画像
重文 聖徳太子立像(しょうとくたいしりゅうぞう)(孝養像(こうようぞう))
善春作
鎌倉時代・文永5年(1268) 奈良・元興寺
画像提供:奈良国立博物館(撮影 佐々木 香輔)

|展示室5| 戒律と舎利信仰 [2]

作品画像
重文 金銅火焔宝珠形舎利容器(こんどうかえんほうじゅがたしゃりようき)
室町時代・応永21年(1414) 奈良・西大寺
画像提供:奈良国立博物館(撮影 森村 欣司)

台座に豪華な装飾が施された金銅製の火焔宝珠形舎利容器です。叡尊が伊勢において感得した舎利を納めていると伝えられています。

作品画像
宇治浮島 十三重石塔納置品(うじうきしまじゅうさんじゅうのせきとうのうちひん)
鎌倉時代 京都・放生院
画像提供:京都国立博物館

叡尊を導師として建立、供養された、京都・宇治川の浮島に立つ十三重石塔の納置品。多種多様の舎利容器が確認されています。

作品画像
舎利塔厨子(しゃりとうずし)
室町時代 奈良・西大寺
画像提供:奈良国立博物館(撮影 森村 欣司)

|展示室7| [1] 真言律宗一門寺院の名宝

作品画像
重文 普賢菩薩騎象像(ふげんぼさつきぞうぞう)
平安時代 京都・岩船寺
画像提供:奈良国立博物館(撮影 森村 欣司)

六牙の白象に乗り、胸前で合掌する普賢菩薩像で、その姿は『法華経(ほけきょう)』普賢菩薩勧発品(ふげんぼさつかんほつぼん)などの諸説に基づくとされています。華奢な体つき、柔和な表情など品のある落ち着いた佇まいを見せています。

作品画像
重文 吉祥天立像(きっしょうてんりゅうぞう)
鎌倉時代 京都・浄瑠璃寺
画像提供:奈良国立博物館(撮影 佐々木 香輔)

福徳を司る女神、吉祥天の代表的作例です。通常は、浄瑠璃寺本堂内の厨子に納められている秘仏ですが、今回特別に期間限定でご出陳いただきます。豪華な装飾品や着衣を身につけ、表面には鮮やかな彩色が残るなど、大変華麗な姿に表されています。

*展示期間: 6/6(火)〜6/11(日)

作品画像
重文 太山王坐像(たいざんおうざぞう)
康円(こうえん)作
鎌倉時代・正元元年(1259) 奈良・白毫寺
画像提供:奈良国立博物館(撮影 森村 欣司)

太山王は冥界で死者を裁く十王の一人です。体内墨書銘により、正元元年(1259)に仏師康円によって造像されたことが明らかになっています。どっしりと安定感に富み、威厳が漂う作風で、仏師康円の力量が遺憾なく発揮されています。

作品画像
重文 不空羂索観音坐像(ふくうけんさくかんのんざぞう)
鎌倉時代 奈良・不空院
画像提供: 奈良国立博物館(撮影 森村 欣司)

*展示期間:後期 5/16(火)〜6/11(日)

|展示室7| [2] 忍性と東国の真言律宗

作品画像
忍性菩薩坐像(にんしょうぼさつざぞう)
鎌倉時代 神奈川・極楽寺
画像提供:奈良国立博物館 (撮影 佐々木 香輔)

叡尊の弟子である忍性は、叡尊とともに慈善事業に従事し、極楽寺を中心として戒律の復興に努め、東国における真言律宗の拡大に貢献しました。


作品画像
重文 釈迦如来坐像(しゃかにょらいざぞう)
鎌倉時代 神奈川・極楽寺

*展示期間:後期 5/16(火)〜6/11(日)

作品画像
重文 釈迦如来立像(しゃかにょらいりゅうぞう)
院保(いんほ) 他作
鎌倉時代・徳治3年(1308) 神奈川・称名寺
金沢文庫保管

京都・清凉寺の本尊を模刻した、清凉寺式釈迦像です。清凉寺式釈迦像は、主に中世の真言律宗によって全国に広められたとされています。体内銘により、徳治3年(1308)に院保をはじめとする院派仏師により造像されたことが判明しています。

主催

三井記念美術館、真言律宗、総本山西大寺、日本経済新聞社、BSジャパン

協賛

損保ジャパン日本興亜、大伸社、三井不動産

特別協力

神奈川県立金沢文庫

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