展覧会情報Exhibition Information
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予告
2024/2/10(土)〜4/7(日)
10:00〜17:00
三井家のおひなさま
恒例となりました、日本橋に春の訪れを告げる「三井家のおひなさま」展。三井家の夫人や娘たちがこよなく愛した、ひな人形・ひな道具の華麗なる競演をお楽しみください。
展示室6・7では、京都・丸平文庫が所蔵するひな人形を特別に展示します。三井家とも縁の深い丸平大木人形店の大木平藏が創り上げた雅の世界をご堪能ください。
展覧会の趣旨
日本橋に春の訪れを告げる「三井家のおひなさま」展。今年も三井家の夫人や娘たちが大切にしてきたひな人形やひな道具を、一堂に公開します。
北三井家十代・
展示室6・7では、京都・
展示構成と主な出品作品
巴 印のひな人形・ひな道具
三井苞子 <北三井家十代・高棟 夫人>旧蔵品

<北三井家十代 ・高棟夫人>
1869–1946図1
北三井家十代・三井
内裏雛
三世大木平藏(1834–1895)製 明治28年(1895)図2
享保雛
江戸時代・19世紀図3
次郎左衛門雛
明治時代・19〜20世紀図4
立雛
江戸時代・文化12年(1815)図5
- ◉内裏雛は雲上人の姿になぞらえた男女一対の雛人形。
- ◉享保雛は江戸時代中期、享保年間(1716〜1736)頃を中心に流行した。面長で能面のような顔立ちと金襴や錦など上質な織物製の装束をつけ、男雛の袖が左右に跳ね上がっているのが特徴。比較的大型のものが多い。
- ◉江戸後期・文化年間の紙製立雛で、愛らしい丸顔に、松に藤、撫子を岩絵具で描いた小袖、菊と亀甲紋を金泥で表した袴など美しく豪華な装飾の雛。
小蝶 印のひな人形・ひな道具
三井鋹子 <北三井家十一代・高公 夫人>旧蔵品

<北三井家十一代 ・高公夫人>
1901–1976図6
北三井家十一代・三井
次郎左衛門雛
二代永德齋製 明治〜大正時代・20世紀図7
内裏雛
二代永德齋製 明治〜大正時代・20世紀図8
犬筥
明治〜大正時代・20世紀図9
化粧道具
明治〜大正時代・20世紀図10
- ◉東京日本橋に店を構えた人形師二代永德齋の作。永德齋は、明治から昭和戦後にかけて四代続いた名店であった。
- ◉次郎左衛門雛は、丸顔に引目鉤鼻の面立ちが特徴。京の人形師で幕府御用も勤めた、雛屋次郎左衛門が創始した人形と伝えられる。
- ◉雌雄を一対としてこどもの枕元に飾られる
犬筥 は、幼児の無事息災を祈るという意味をもち、内部に守り札などを納める。 - ◉ひな道具に牡丹唐草蒔絵の装飾が施されておりいずれも精巧な作り。
永 印のひな人形・ひな道具
浅野久子 氏<北三井家十一代・高公 長女>寄贈品
浅野
内裏雛(女雛)
五世大木平藏製 昭和9年(1934) ※同右図11
内裏雛
五世大木平藏製 昭和9年(1934)図12
五人官女
五世大木平藏製 昭和9年(1934)図13
紫宸殿雛人形
五世大木平藏製 昭和9年(1934)図14
箪笥・挟箱・長持
五世大木平藏製 昭和9年(1934)図15
- ◉段飾りが始まったのは18世紀半ば頃といわれ、4–5段に増えたのは安永年間(1772〜1781)頃とされる。祝い事は奇数という習慣から5段や7段になり、ひな祭りが盛んになるにつれて飾り人形の種類も増えた。
- ◉男雛と女雛の並べ方には諸説あるが、三井家では近代以降に東京で定着した男雛が向かって左側、女雛が右側に座る並べ方をしている。
- ◉天皇の御所である紫宸殿になぞられた御殿付きの雛人形。江戸時代終わりから昭和20年頃にかけて、西日本を中心に流行した。
珠 印のひな人形・ひな道具
三井興子 <伊皿子三井家九代・高長 夫人>旧蔵品

<伊皿子三井家九代・高長夫人>
1900–1980図16
伊皿子三井家は、家祖・三井高利の次男
三井興子(1900〜1980)は、北三井家十代・高棟と苞子の三女として、明治33年(1900)1月28日に誕生。大正8年(1919)に伊皿子家九代・高長 (1895〜1959)と結婚しました。手先が器用であった興子は、鎌倉彫、刺繍、染物などを得意とし、北家の鋹子らと共に剪綵の技術の研鑽を積み、昭和11年常盤会への皇后行啓に際しては、その実演をおこないました。
内裏雛
四世大木平藏製 明治33年(1900)図17
子供人形 ことろ遊び
明治時代・20世紀図18
三人官女
四世大木平藏製 明治33年(1900)図19
女仕丁
四世大木平藏製 明治33年(1900)図20
- ◉「ことろ遊び」とは、ひとりが鬼、ひとりが親、他はすべて子供の役になり、鬼が子供を捕まえるのを防ぐ子供の遊び。
- ◉男性の「仕丁」はよく見られますが、これはその女性版です。
特別展示
丸平文庫所蔵 京 のひなかざり
京都・
※丸平文庫とは・・・江戸時代・明和年間(1764~1772)に創業した京都の
木彫彩色雛人形 内裏雛
五世大木平藏製 昭和時代初期・20世紀 丸平文庫図21
内裏雛 立像
五世大木平藏製 昭和時代初期・20世紀 丸平文庫図22
稚児雛 三折れ
大木喜十郎製 明治~大正時代・20世紀 丸平文庫図23内裏雛 立像
七世大木平藏製 平成時代 丸平文庫図24五人囃子 稚児輪
七世大木平藏製 平成時代 丸平文庫図25
- 会期
- 2024/2/10(土)〜 4/7(日)
- 開館時間
- 10:00〜17:00(入館は16:30まで)
- 休館日
- 月曜日(但し2月12日、2月26日は開館)、2月13日(火) 、2月25日(日)
- 主催
- 三井記念美術館
- 協力
- 丸平文庫
- 入館料
- 一般 1,000(800)円
大学・高校生 500(400)円
中学生以下 無料- ※70歳以上の方は800円(要証明)。※20名様以上の団体の方は( )内割引料金となります。
- ※リピーター割引:会期中一般券、学生券の半券のご提示で、2回目以降は( )内割引料金となります。
- ※障害者手帳をご呈示いただいた方、およびその介護者1名は無料です(ミライロIDも可)。
- 入館
- 予約なしでご入館いただけます。
展示室内の混雑を避けるため入場制限を行う場合があります。
- お問い合わせ先
- 050-5541-8600(ハローダイヤル)